滑り出し窓の防犯対策は普通の窓よりも難しいのですが、その理由が分かりますか?
今回は滑り出し窓の防犯対策が難しい理由と、防犯対策として効果的な6つの方法をご紹介します。
滑り出し窓とは?なぜ防犯が難しいのか?
こちらのサイトにお越しの方なら滑り出し窓のことはもうお分かりだと思いますが、いちおう紹介しておくとこんな窓ですね。
浴室や洗面所、トイレなどに取り付けられていることが多いです。上で紹介したものは斜め上に開くタイプですが、水平方向に開くものもあります。
この滑り出し窓の防犯対策が難しい理由がふたつあります。
まずひとつは滑り出し窓は換気を行う場所に取り付けることが多いため、開けている時間が他の窓よりも長いから。
そしてもうひとつは、開けている時間が長いのに外側に面格子が取り付けられないからです。
滑り出し窓を取り付ける洗面所や浴室は1階にあることが多いと思いますが、1階にある窓で、しかも換気のために開けておく時間がないのに面格子がが設置できない、そう考えると危なそうですよね。
滑り出し窓の防犯対策
では滑り出し窓の防犯対策はどうすればいいのでしょうか。今回は効果的な6つの方法をご紹介します。
1階に滑り出し窓は設置しない
防犯対策うんぬんの前に、そもそも1階には滑り出しを設置しない方がいいです。
以前からこちらのブログでは何回もお伝えしていますが、1階に取り付ける窓にはシャッターか面格子を取り付けるのが基本です。それができない滑り出し窓を1階に取り付けること自体が危ういと考えましょう。
もしまだ設計段階で変更が可能であれば、1階の滑り出し窓はなくすか、可能な限り減らしましょう。
滑り出しと音を組み合わせる
これはどこの窓やドアにもいえることですが、音は空き巣や強盗には効果的です。
具体的には滑り出し窓が開いたときに大きな音が鳴る防犯ブザーを設置したり、滑り出し窓の周辺に防犯砂利を敷いたりしましょう。
滑り出し窓に光も組み合わせてみよう
光も音を同じく、空き巣や強盗が嫌がりますよね。
光の対策としては滑り出し窓の外側に人感センサー付きのライトを設置して、不審者が近づいたときに点灯するようにしましょう。
防犯フィルムを貼る
面格子を設置できない以上、滑り出し窓の窓ガラスを破られないように強化する必要があります。
具体的には内側から防犯フィルムを貼りましょう。5分以上破られないものがベストです。
補助錠を取り付ける
他の窓と同じように、滑り出し窓でも補助錠を設置することができます。こんなやつですね。
普通の引き違いタイプの窓で使う補助錠とは形が異なりますが、できることは一緒です。滑り出しでもワンドアツーロックが基本ですよ。
内格子を取り付ける
先ほど滑り出し窓は「換気を必要とする場所に設置することが多い」とお伝えしましたが、「換気をする=開けておくことが多い」ことを意味します。
ですから開けている状態でもある程度防犯できるのが理想なのですが、これはなかなか難しいです。
外側の面格子を設置できない滑り出し窓で唯一それをクリアできるのは内側に面格子を設置することです。
最近大手のLIXILが窓の内側に取り付ける面格子を発売しています。
内側の面格子は外側と同様、もしくはそれ以上の防犯性能がありますので、もし換気が必要で窓を開けっ放しにする時間が多いのであれば内格子を選択するといいでしょう。
以上、滑り出しの防犯対策についてご紹介しました。