マンションの通路側の窓の防犯はどうすればいいのでしょうか。
マンションで侵入窃盗犯はどこから入るのか?
マンションでは侵入窃盗犯はどこから部屋の中に侵入するかご存知ですか?
警察庁がまとめたものではこうなっています。
侵入窃盗の侵入口(共同住宅 3階建以下) | |
窓 | 56.9% |
その他の出入り口 | 3.2% |
表出入り口 | 32.8% |
非常口 | 0.2% |
その他 | 1.5% |
不明 | 5.4% |
侵入窃盗の侵入口(共同住宅 4階建以上) | |
窓 | 35.5% |
その他の出入り口 | 1.4% |
表出入り口 | 50.9% |
非常口 | 0.2% |
その他 | 1.6% |
不明 | 10.4% |
出典)平成27年 警視庁 住まいる防犯110番 |
これを見ると低層の集合住宅(マンションも含まれてる)では窓からの侵入が半数を超えており、高層の集合住宅では割合は低下しますが35.5%と高い数字を記録しています。
ただここでは『窓』と一括りにしていますので、どの窓からの侵入が多いのかは分かりません。
おそらく低層の集合住宅ではベランダにつながる掃き出し窓が多く、高層の集合住宅では通路側の窓の割合が増えると私は考えています。
スポンサーリンク通路側の窓は侵入口になる以外にも危険がある
今回は通路側の窓の防犯のお話なのですが、通路側の窓を防犯するのは空き巣に備えるだけではありません。他にも防犯上のポイントとなることがあります。
通路を歩く人の目
もしこの窓を開けっ放しにしていたら、通路を通る人の目が室内に向けられる可能性があります。
これは「単純に室内覗かれる恥ずかしさ」だけでなく、家族の構成や留守の時間、室内の様子、防犯対策を観察されていると捉えることもできますので注意が必要です。
ゴミを投げ入れられる嫌がらせ
以前ある集合住宅であった話ですが、通路側の窓を開けていたところ通行人がその窓からゴミを投げ入れたことがありました。
単なるいたずらなのか、それとも何かの嫌がらせなのか、どちらかとは思いますが、どちらにせよ良い思いはしませんよね。
タバコを投げ入れられ放火未遂
これは悪質な犯行ですが、夜間マンションの通路側の窓を開けて寝ていたところ、火のついたタバコを投げ入れられた事件が昔ありました。
幸い住人が気づいてすぐに消して事なきを得ましたが、放っておくと火災に発生していたかもしれません。
マンションの通路側の防犯対策
そんなマンションの通路側の窓はどのように防犯するべきなのでしょうか。
面格子
これは当然というか、もう絶対不可欠なものです。
ただ面格子があるからといって安心してはいけません。スパナひとつで簡単に外せるようなネジタイプものもありますので、ネジ山をつぶすなどの対策をしましょう。
カーテンも必要
先ほども少し触れましたが、室内の様子を覗かれる心配は何も恥ずかしさだけにあるわけではありません。室内を覗き見ることができれば、家族構成、侵入経路、防犯対策などさまざまな情報を仕入れることができます。
ですから面格子をつけていても窓を開けるときには必ずカーテンを閉めて、室内の様子を覗かれないようにしましょう。
換気時以外の無締りはダメ
マンションでは通路側の窓を開けないと風が通らないので、換気をしたいときにはどうしても通路側の窓を開けます。これはある程度仕方がないと思います。
ただ換気時以外にもずっと窓を開けておくことには賛成できません。特に就寝時に開けておくことは絶対にやめましょう。
補助錠もセットする
最近のマンションの窓にはほとんど補助錠がつけられていると思いますが、窓を閉めたときには窓の鍵だけでなく補助錠もセットするようにしましょう。
もし補助錠がないのであれば、両面テープで貼り付ける補助錠が売られていますので、それを使用しましょう。
防犯フィルム
いくら面格子が取り付けられていても、面格子が外されて窓ガラスだけになると丸腰の状態と同じです。ですから窓ガラスを割られにくくするために防犯フィルムを貼りましょう。
防犯センサー
これは窓が開いたときに大きな警報音がなるものです。
これを取り付けてセットしておけば、万が一窓ガラスが割られて侵入されかけても、大きな音で威嚇してくれますので侵入犯は逃げ出すでしょう。
ホームセキュリティを設置する
ここまでやればかなり防犯対策としては十分なのでしょうが、最強にするためにはホームセキュリティを導入しましょう。
ホームセキュリティを導入すればセコムやアルソックのステッカーがもらえますので、ステッカーを窓に貼っておけば抑止効果が働きます。
また窓が開けば警報音が鳴ると共に、異常を感知して緊急対処員がかけつけてくれます。
マンションではホームセキュリティを設置している家は少ないので、周りの部屋との差別化にもなりますので安心度は増します。