ホームセキュリティを選ぶ際、セコムとアルソックのふたつで迷われている人は多いです。
セコムとアルソックのサービスはけっこう似ている
セコム(SECOM)とアルソック(ALSOK)はホームセキュリティ業界の二大巨頭。
そのサービスに優劣をつけて申し込みをするのはすごく難しいです。
なぜそんなサービスに優劣が少ないのか。ものすごく簡単にいうと、セコムとアルソックのサービスが似ているからです。いや本当に。
これはマクドナルドとロッテリアを想像してもらえば分かりやすいのですが、名前は違えどハンバーガーもチーズバーガーもポテトもシェイクも、もっといえばフィッシュバーガーもえびバーガーも両店とも販売しています。
同じようにセコムがやっているサービスの多くはアルソックでもやっていますし、アルソックでやっているサービスはセコムにもあります。
セコムとアルソックの大きな4つの違い
ではセコムとアルソックのサービスは全く同じかといわれればそうでもありません。小さいながらも違いはありますし、守りたい対象が違う部分もあり、その違いがわかればどちらの資料を取り寄せて検討すべきか見えてきます。
ホームセキュリティの料金プラン
まずは料金プラン。を比較してみましょう。
セコムの料金プラン
こちらがセコムの料金プランです。
NEO (戸建て) | 機器レンタルパック | 機器買い取り | ||
初期費用 | 工事料 | 58000円 (税別) | 買い取り システム料金 | 375700円 (税別) |
保証金 | 20000円 (非課税・ 契約満了時返却) | なし | ||
月額 | 7200円(税別) | 4600円 (税別) |
スマートNEO (マンション・ 集合住宅向け) | 機器レンタルパック | 機器買い取り | ||
初期 費用 | 工事料 | 43000円 (税別) | 買い取り システム料金 | 158100円 (税別) |
保証金 | 20000円 (非課税・ 契約満了時返却) | なし | ||
月額 | 4500円 (税別) | 3100円 (税別) |
セコムの料金プランは一戸建て向けのNEOか、マンションや小規模戸建て向けのスマートNEOの2種類があり、それぞれ機器を買取るかレンタルするかに分かれます。
NEOとスマートNEOは2017年7月に始まったサービス名ですが、それまでわかりにくかった料金体系が、こちらのサービスが始まってからはわかりやすくなりました。
アルソックの料金プラン
次にこちらがアルソックの料金プランです。
買い上げ | レンタル | 0スタートプラン | |
初期費用 | 318450円(税込) (工事費57750円+機器費260700円) | 工事費57750円(税込み) | 0円 |
月額 | 4070円(税込) | 8492円 | 9460円(税込) |
4LDKの一戸建てでのモデルプランの料金見本です。セコムのプランでいうとNEOにあたります。
アルソックにも機器を買い取りするプランとレンタルするプランは用意されていますが、決定的な違いはアルソックには初期費用が0円で始められるゼロスタートプランがあります。
ゼロスタートは月々の費用が割高になっている代わりに、初期費用(機器のレンタル代、設置料金)を0円にしてアルソックを始めやすくしています。
ただ5年以上使用する場合には、買い取り・レンタルプランよりかなり割高になってしまうので注意が必要です。
機器購入プランで比較するとセコムの方が若干高くなっていますが、機器をレンタルプランで比較するとほぼ同額となっています。
ホームセキュリティサービスの質
サービスの質はどちらがよいのでしょう。
セコムは1962年に日本初の警備会社として誕生し、その歴史は50年を超えます。
警備会社の草分け的存在として経験や蓄積されたノウハウは他の追随を許しません。
セコムの歴史は日本の警備の歴史といっても過言であはりません。
いまでこそ警備会社はいくつかありますが、やっぱりホームセキュリティといえばセコムです。
一方のアルソックは近年急成長した警備会社です。
レスリングの伊調馨さんらをCMに起用して知名度を一気にあげています。
警備員の初期研修が厳しいことでも有名で、良いサービスを提供しています。
サービスの質は甲乙つけがたいですね。
警備員が常駐する拠点数
拠点数とは何かあったときに駆けつけてくれる警備員が待機している場所ですね。
公式発表ではセコムは業界最大の2600で、アルソックは2400です。
その差400。この400の差を多いと捉えるのか少ないと捉えるかは、数が意味するものを考えればいいでしょう。
この数が多ければ近くに警備会社の拠点がある(確率が増える)ということですから、何かあったときに駆けつけてくれる時間が短くなります。
私個人の意見としては都会ではあまり差はなく、通報から駆けつけてくれるまでの時間は変わらないのではないでしょうか。
逆に地方の人はどちらかというとセコムにやや部があるのかなという印象です。(※ただしいくら拠点数が多くても、ご自宅の場所によって発進拠点から遠い可能性がありますので、一概にいえない部分もあります)
女性向けのサービスは?
最近女性のストーカーやつきまとい被害が多発していますが、ホームセキュリティは基本的には自宅に居るときに受けられるサービスとなっているので、外出先で何かあったときには守ってもらえません。
そこでセコム・ALSOKともに外出時にも対応してもらえるサービスを提供しています。
セコムの女性向けサービス
セコムには女性に特化したサービスはないのですが、ストーカーやつきまとい対策としてココセコムがあります。
ココセコムとは何かあったときに押せば警備員が駆けつけてくれる専用端末を使ったサービスのことです。
月額1200円(税別)から利用可能で、警備員が緊急出動した際には1回の出動につき11000円(税別)かかります。
アルソックの女性向けサービス
アルソックのみ女性に特化したサービスがあります。サービス名は「レディースサポート」といいます。
これは先ほどのセコムと同じく、何かあったときに専用端末のボタンを押せば警備員が駆けつけてくれるサービスです。
アルソックのレディースサポートではさらに専用のコンシェルジュがいて、ストーカーかつきまとい対策の相談ができます。
レディースサポートにホームセキュリティを組み合わせることも可能です。
女性向けのサービスはアルソックに部がありますが、レディースサポートは月額5000円(税別)と割高です。
結局セコムかアルソックかどちらを選ぶべき?
長くなりましたが、セコムかアルソックのどちらを選ぶべきか結論を。
セコムを選んだ方がいい人
セコムの強みは業界最大の発信拠点数と、50年を超える歴史に裏打ちされたその経験とノウハウです。ですから、「とにかく家族が安心して暮らしたい」という人はセコムを選びましょう。
また地方にお住まいの人は発信拠点数でアルソックに比べ一日の長のがあるので、セコムをおすすめします。
アルソック
拠点数でやや劣るアルソックを選んだ方がいい人は、
- 大学に通っている期間や単身赴任の期間中など、5年までの短い期間に手軽に利用したい人。
- 一人暮らしをしている(これからする)女性
です。
特に後者の一人暮らしの女性であればレディースサポートのあるアルソックがおすすめです。
少し割高にはなりますが、安全や安心には代えられないでしょう。