マンションの窓の防犯はどうすれば安全になるのでしょうか。
今回は一戸建てと違うマンション特有の防犯の事情についてご紹介します。
マンションでは夜窓を開けたまま寝る人が多い
我が家は一戸建てなので、寝るときには1階も2階も窓はすべて閉めて寝ます。
一方、マンションに住んでいる知り合いに尋ねると、リビングの大きな窓や廊下側の部屋の窓を開けたまま就寝する人がけっこういるんですよね。「危なくないの?」と聞くと、決まって返ってくるのがこの答え。
「マンションだから大丈夫」
たしかに一戸建てよりは泥棒や空き巣が侵入しにくいとは思いますが、マンションの部屋へ窓から侵入する犯罪がゼロというわけではありません。
それを理解していれば対応も変わると思うのですが・・・。
私は新婚当初マンションの4階に住んでいたのですが、一人暮らしの経験がありマンション住まいが長い妻は窓を開けて寝ることには抵抗がありませんでした。でもその妻を一変させる事件が起こりました。
同じマンションで侵入事件発生
ある日出先から戻ると、マンションの下にパトカーが止まっていて、警察官が慌ただしくしています。その瞬間「何かあったんだ」と察知しました。警察官に尋ねると上層階で侵入事件が発生したとのこと。
事件の概要は、ベランダをつたって上層階の住人が違う部屋に侵入したようです。隣の部屋のベランダとの間には、防災時に蹴破れる板が設置してありましたが、犯人はそれを避けて手すりを伝って隣の部屋のベランダに入り込んだようです。
幸い私の部屋は無事でしたが、これをきっかけにマンションでもしっかり防犯しなければならないと意識が高まりました。
マンションでもありえる窓からの侵入
マンションだからといって泥棒や空き巣の侵入が起こらないわけではありません。マンションで窓からの侵入の可能性を考えると以下の3つが挙げられます。
ベランダを伝っての侵入
これは先ほどご紹介した方法ですね。主に同じ階に住む住人の犯行です。
ご近所さんだからといって悪いことをしないとは限りません。かといって、近隣の人をあまりに疑うのも考えもの。このあたりは難しいところですが、まずは自分の家の防犯意識を高め、ご近所付き合いをしながらしっかり見極めていきましょう。
低層階なら雨どいや排水パイプなどを登って侵入
1階はいうまでもなく、2階や3階の低層階の部屋もリビングの窓から侵入の危険があります。たとえば身の軽い泥棒なら、雨どいを伝って2階や3階に簡単に上がれます。
その他にも電柱や樹木、手すり、看板、クーラーの室外機など、足場となるものがあれば2階に上がることはたやすいので、一度マンションのベランダを泥棒の気持ちになって眺めて、足場になるようなものがあれば移動するなど対策を練りましょう。
高層階なら屋上から下りてきて侵入
いわゆる「下がり蜘蛛」と呼ばれる侵入方法です。
高層階だと雨どいや排水パイプをつかんで登るのは大変です。そこで非常階段で屋上まで上がって、屋上からロープで下りてきます。なんかマンガで見るような侵入方法ですが実際にあります。
その他、廊下側の窓から侵入するケースもありますので、風が通りやすいからといって廊下側の窓を開けて寝るのも止めましょう。
マンションだからといって油断しない方がいい
マンションでは高層階でも低層階でも、泥棒や不審者が侵入する経路はいくつもあります。日中も全く窓を開けない方がいいとはいいませんが、少なくとも何時も「侵入されるかも」という危機意識をもつことは必要です。
そして危機意識をもてば、夜間開けっ放しで寝るのは危ないと気づくでしょうし、日中も開けっ放しにしていると危険があることに気づくはずです。