二世帯住宅が空き巣に狙われやすいことをご存知ですか?
今回は二世帯住宅の防犯についてお伝えしていきます。
近年脚光を浴びる二世帯住宅
昭和の時代までの日本は結婚して両親と暮らすのが当たり前でした。私の父は長男なので、生まれ育った家には当たり前のように父の両親がいました。
ただ平成に入る頃から生活スタイルの変化により、結婚しても両親と離れて暮らす方が自然な流れとなっていました。
ただ最近再び両親と暮らす二世帯住宅が脚光を浴びてきています。その理由は、
- 震災後に高齢者だけで住むことに不安を感じて、両親もしくは子供のどちらかが一緒に住むことを提案
- 現役世代の収入が減ったため、親の家で一緒に暮らす方が楽
- 共働き世帯が増えたので、親に孫をみてもらうには二世帯住宅の方が好都合
などがあります。
二世帯住宅では1階に高齢の両親、2階や3階に子供の家族が住むことが多く、どちらの家族とも家を空ける機会というのはそうそうないので、誰かが家にいると安心ですよね
スポンサーリンク二世帯住宅で空き巣がなぜ発生する?
ただ一世帯で住むより、誰かが家にいる確率が高い二世帯住宅が空き巣に狙われることがあります。
その理由を以下の通りです。
お互いの家に入りこまない
二世帯住宅と聞くと毎日両親と顔合わせて仲が良さそうなイメージがありますが、実はそうでもない家も多いです。
たとえば玄関を完全に別にしている二世帯住宅では、マンションの1階と2階の住人という感じで、完全に家が分かれてしまうので家の中ですれ違うこともありません。
二世帯住宅といってもお互いのプライバシーを尊重して、お互いの家に入り込まないようにすると、「まあ毎日状況を確認しなくても大丈夫だろう」という油断が生まれます。
こうなると別居しているのと変わらないので、1階もしくは2階に空き巣が侵入していても気づきません。
物音は家族がいるから?
たとえば1階に住んでいる両親が2階で誰かが歩いている足音を聞いたとしましょう。
でも先ほど申し上げたように、2階に住んでいる子供たちの生活をあ泊していなければ、「今日は昼でもいるのかな?」と思うくらいで、特段きにすることはありません。
その後、実はその足音が空き巣だったと分かるケースもあるのです。
これも無関心や油断ということができるかもしれませんが、二世帯間の連携がうまくいっていないと、不審者の足音に気づいてもそれが空き巣だと分かって通報することはありません。
誰かがいるから窓を閉めない
先ほどから何度かお伝えしているように、二世帯住宅では一世帯で暮らすより誰かが家にいる可能性が高いです。
そんな状況だと幼稚園の送迎バスへの見送り、ゴミステーションまでのゴミ出し、近所の奥さんとの立ち話など、ちょっと出かけるときにも全ての窓やドアを閉めて施錠をすることが面倒に感じます。
「1階におじいちゃんたちがいるし、ちょっとくらいの時間なら閉めなくてもいいか」と、これまた油断が侵入窃盗を招いてしまう可能性があります。
以上、二世帯住宅が空き巣に狙われやすい理由でした。二世帯住宅だからと安心せずにしっかり防犯対策を施しましょう。