みなさんの家には採風勝手口はありますか?採風が可能な上げ下げ窓付きの採風勝手口は侵入を許しやすいので注意が必要です。
その侵入の手口と防犯対策を考えてみました。
空き巣や泥棒が勝手口からもやってくる
一戸建て住宅で空き巣や泥棒が家の中に侵入する経路として多いのは窓で、侵入窃盗の約半数は窓からの侵入です。そして窓の次に2番目に多いのが勝手口などの他出入り口です。
平成27年の警察庁住まいる防犯110番によれば、一戸建て住宅への侵入窃盗の18.4%は勝手口などの他出入り口で、玄関の17.1%よりも高い数値となっています。
- 勝手口は玄関ドアよりも人気がなく目立ちにくい場所にあることが多い。
- 勝手口は玄関ドアよりも鍵の防犯性能が低く、1ロックになっている家が多い。
- 料理を作る時間など、人がいる時間が決まっている。(=夜間には人はいない)
勝手口からの侵入が多い詳しい理由や対策は以前にもこちらのサイトでお伝えしていますので、ご興味があればそちらもご覧ください。
関連記事
採風勝手口が狙われる
空き巣や泥棒の侵入口として狙われやすい勝手口の中でも、最近被害遭っているのが採風ができる勝手口です。こんな商品ですね。
上げ下げできる窓がついていて、開くと網戸が張られているので、この部分からは採風できます。網戸部分には面格子も張っているので、一見侵入できないように思えますが、実はここに危険が潜んでいます。
採風勝手口は中から見るとこんな感じですね。
右側にロック・ロック解除のボタンがあります。
ロックを解除すれば窓を上げ下げできます。
この状態だと採風部分は網戸+格子になっているのですが、網戸部分は窓ガラスや格子を破壊するより簡単に破れますので、そこから手を突っ込めば鍵を開けることができます。
この家の場合は2ロックになってますので、上の鍵は手が届かない位置にありますが、手を突っ込んで棒などで突っつけばサムターンを回すことができます。
これはプロの空き巣や泥棒でなくても、素人でも簡単にできるのでかなり危険です。
スポンサーリンク
いますぐやるべき採風勝手口の防犯対策は?
では採風勝手口の防犯対策はどうすればいいのでしょうか。基本的には勝手口の防犯対策とやるべきことは一緒ですが、採風窓について少し追加が必要です。
古い家の勝手口は1ロックが多いですが、1ドア2ロックが基本なので、まずは2ロックの扉に替えましょう。そして2ロックに替えても安心せず補助錠も設置してください。
窓ガラスを破られる心配があるなら窓ガラスに防犯フィルムを貼り、バールでのこじ開け対策には防犯プレートを鍵横に設置するといいでしょう。
あとは勝手口に人感センサータイプの外灯を設置したり、開くと大きな音がなるブザー、防犯砂利を敷くことで空き巣や泥棒が嫌がる光・音対策をしたり、や防犯カメラで視覚に訴えたりします。
採風勝手口の最大の弱点は採風時の網戸にあるので、留守にするときには上げ下げ窓は必ず閉めるようにしましょう。もちろん勝手口の鍵はいつもかけておくのが基本ですよ。
万が一網戸を破られて手を突っ込んで開けかけられたときのために、サムターン回し防止グッズを取り付けましょう。
まとめ
採風勝手口の上げ下げ窓タイプの防犯対策についてお伝えしてきました。
採風勝手口はドアを閉めたまま採風できるので便利なのですが、その分造りが簡素になる箇所がでてきてしまいます。ですから採風勝手口の防犯には完璧はなく、複数の防犯対策を組み合わせる必要があります。
狙われやすい場所なので、早急に対策を施しましょうね。