ホームセキュリティを導入すれば空き巣被害はすべて防げるのか?いえいえ、実はホームセキュリティを設置していても空き巣被害に遭っている家はあるのです。
なぜホームセキュリティを導入しているのに被害に遭うのでしょうか。
ホームセキュリティでも空き巣被害に遭う
ホームセキュリティを設置すると、空き巣や泥棒の侵入への対策は完璧に近くなります。「完璧に近くなる」という表現ばポイントで、実際に完璧にはなりません。
以前私が契約している警備会社のスタッフが自宅に来たときに聞いた話ですが、私が住んでいる街でもホームセキュリティを設置している家が空き巣被害に遭い、金品を盗まれたことがあるそうです。
でも私はそのとき「なぜホームセキュリティを設置しているのに空き巣被害に遭うのだろう?」「緊急対処員が出動してどうにかできなかったのか?」と疑問に思い尋ねたところ、意外な答えが返ってきました。
スポンサーリンク事務所や店舗に侵入する空き巣は決まっている
その警備会社のスタッフが話していたことは要約するとこんな感じです。
私の住んでいる街では、警備会社と契約している住宅や事務所・店舗の件数は住宅の方が圧倒的に多いそうです。でも空き巣の被害件数は事務所・店舗の方が圧倒的に多いそうです。そこはちょっと意外でした。
なぜ事務所や店舗が多いのかというと、お金が置かれている場所が決まっていることが多く、事務所や店舗の職員や出入り業者ならお金の場所が分かっているので、侵入して緊急対処員が駆けつけるまでに犯行を済ませるそうです。簡単にいうと身内の犯行が多いということです。
逆に住宅では身内というよりも、通りかかりもしくは下調べをした空き巣による犯行になります。お金が置かれている場所はある程度絞れてはいるものの、侵入してホームセキュリティが作動し、緊急対処員が駆けつけるまでの5分程度の時間で金品を探して盗って逃げるのは難しいので、ホームセキュリティと契約している家は被害に遭いにくいそうです。
スポンサーリンクホームセキュリティを設置しても空き巣被害に遭う住宅の特徴
ここまで読むと住宅では空き巣被害に遭いにくいはずなのに、なぜ空き巣被害に遭う住宅がでてくるのでしょうか。そこにホームセキュリティの落とし穴があります。
ホームセキュリティ会社と契約すると、「これで私の家は空き巣や泥棒に入られないだろう」と心に隙が生まれます。本人は自覚していなくても、どこかに隙は存在するのです
その油断が防犯意識を低くして、空き巣や泥棒に侵入を許します。
たとえば、ホームセキュリティを設置していても、警報センサーが設置されていないドアや窓はあるはずです。特に2階や3階の窓には設置していない家がほとんでではないでしょうか。そんな窓から侵入されたらいくらホームセキュリティをセットしていても意味がありません。
また被害に遭う住宅に共通する特徴はホームセキュリティの警備状態をセットにしていないこと。
ホームセキュリティの警備状態をセットするには、在宅時には在宅警備ボタンを押す必要がありますし、外出時にはスティックでの操作が必要です。これが面倒でセットしない家があるそうです。
せっかくホームセキュリティを設置しているのに、無防備で就寝したり、出かけたりする意味が分からないのですが、そういう家が実際にあるのです。でもこれだとホームセキュリティを設置していないのと同じなので、空き巣や泥棒に対処できません。
ホームセキュリティは防犯対策の切り札的存在で、適切に使用すればこれほど効果のある防犯グッズはありませんが、使わなければ意味をなさない機器です。
ですから「ホームセキュリティを設置している家が被害に遭う」のではなく、「ホームセキュリティを設置していても警備状態にしないから被害に遭う」というべきでしょうか。ホームセキュリティの効果をより完璧に近づけるには、住む人の防犯意識を高めるしかありません。
防犯意識さえ高めて、正しく使えばホームセキュリティは最強の防犯対策であることは疑う余地がありません。もし「私はちゃんと使うよ」という人はセコムやアルソックのホームセキュリティの設置を検討してください。