空き巣被害に遭うと「絶対犯人が捕まって欲しい!」と思いますが、空き巣が逮捕される可能性ってどれくらいなのでしょうか。
空き巣被害はなくならない
空き巣とは侵入窃盗のひとつで、「空いている家=留守にしている家」を狙った犯罪です。侵入窃盗には他にも、
- 忍び込み:寝ているときに住宅に侵入して金品を盗むこと。夜間にこっそり侵入するので、いわゆる泥棒のイメージですが正式にはこれを忍び込みと呼びます。
- 居空き:リビングなどでくつろいでいるときに裏口からこっそり侵入して金品を盗みいます。『居る』のに『空いている』状態なので居空きです。
があります。
空き巣を含め侵入窃盗の認知件数は、平成15年をピークに減少しています。平成27年の警察庁のデータでは侵入窃盗の認知件数は86373件となっています。
ただし単純に365日で割れば全国で1日あたり126件も発生していますから、油断できる数字ではないことは理解できます。
住宅に対する侵入窃盗は46091件と、侵入窃盗の半数以上(59%)を占めている状況には変わりなく、住宅を狙った窃盗の犯行が数多く行われている事実には変わりありません。
スポンサーリンク空き巣が捕まる確率は?
そんな侵入窃盗ですが、どれくらい逮捕されているか気になりませんか?
こちらをご覧ください。
出典) 警察庁 住まいる110番「侵入窃盗の検挙状況の推移」
警視庁の平成27年のデータでは、侵入窃盗の検挙件数は46786件となっていて、単純に全認知件数の86373件で割ると検挙率は54.2%となります。
ということは、約半数の侵入窃盗は捕まらないことが分かります。
侵入窃盗被害のその後はどうなるの?どんな補償がある?
侵入窃盗犯の約半数が捕まらないことが分かったところで、改めて空き巣などの侵入窃盗の被害に遭った後のことを考えてみましょう。
まずデータから約半数は検挙されていませんので、盗まれた金品そのものは返ってきません。
そして約半数は検挙されるので「盗られたものが返ってくるかも」と考えがちですが、その期待は稀有に終わることがほとんどです。なぜならお金に困った人が侵入窃盗をするので、盗んだお金はすぐに散財してしまいます。
また宝飾品などは足がつかないように正規ではなく闇のルートで売りさばかれることが多く、戻ってくる可能性は少ないのです。
またもうひとつ考えなくてはならないことがあります。
もし犯人が捕まらなければ、自分の家に侵入した犯人がまだ世間をウロついていることになります。空き巣被害は2度目がある確率も高いので、そう考えると犯人が捕まらないと安心して暮らすことはできませんよね。
結局空き巣被害に遭えば犯人が捕まる可能性は半々で、捕まったとしても金品はほとんど戻ってこないどころか、犯人も捕まらずに不安を抱えて生活することになる可能性が高いのです。
それならばやはり侵入窃盗の被害に遭わないように家の防犯を高める必要がありそうですね。