空き巣の被害にあうと実際にどのような影響があるのでしょうか。
金品を盗まれる以外にもいろいろな可能性があるので、被害者宅にのしかかる目には見えない影響も考慮すべきです。では具体的に解説していきます。
空き巣の被害はお金や物だけじゃない
空き巣に入られたとき、真っ先に思い浮かぶ被害はお金やクレジットカード、貴金属類などの金品です。これは間違いないでしょう。しかし実際に盗られる金品以外にもたくさんの被害がでます。
割られたガラスやドアの修理費
ガラスを割られたり、ドアをバールでこじ開けられたりすると修理しないといけません。この修理費がバカになりません。
窓ガラスも大きなものなら数万円しますし、ドアは破壊されていれば取替になりますから10万円以上かかることもあります。またシャッターや面格子も破壊されていればさらに10万円程度かかるでしょう。
盗られたお金は少なくても、修理費に10万以上かかると痛手です。
物色されたことによる恐怖感
空き巣の被害にあうということは、知らない人が自分の家を物色したことになります。それってすごく気持ち悪いと思いませんか。
どこを物色したのかは具体的には分からないことが多いでしょうが、もしかし一日の疲れを癒やすお風呂かもしれませんし、一番ゆっくりできる寝室かもしれません。
お風呂に入ったときに「ここに犯人が居た」と考えると怖いですよね。特に女性の場合はプライベートをすべて覗かれた感じがして、その後家の中で絶えず犯人の目が気になることもあります。
空き巣と遭遇した場合はさらなる恐怖も
空き巣に侵入して顔を見てしまうと、激昂(げきこう)して襲われる可能性があります。もしその場で襲ってこなくても、犯人にこちらの顔をを見られているため、犯人がつかまらない限りは逆恨みで襲われる可能性があります。
たとえ犯人が捕まって刑務所に入ったとしても、刑務所にいる間もずっと恨みが晴れない場合は、お礼参り(仕返しされる)される可能性もあります。
侵入を許すと盗聴器を仕掛けられている可能性も
ありえない話ではなく実際にある話です。空き巣(ストーカー?)が住宅に侵入し、金品を盗まずに盗聴器をしかけている可能性があります。お金をとられたときより気持ち悪いです。
銀行の印鑑を複製されていた事例も
銀行の印鑑を盗んで何らかの方法で複製し、元の場所に戻していた事例が以前ありました。銀行印は元の場所にあるのですから、まさか複製されているなんて思いません。
再度空き巣が入る可能性がある
空き巣に一度入られた家はもう一度狙われる可能性があります。
だって一度入れた家ですから「もう一度入れるかも?」と空き巣は考えるでしょうし、被害にあった家の人は「一度入られたらもう来ないだろう」と油断するからです。
スポンサーリンク空き巣に入られたときにやるべきこと
ここまでお話したように、空き巣に入られると、金品以外にもさまざまな被害がでます。万が一、空き巣に入られたとき、修理費や精神的なダメージから回復をはかるために何をすべきなのでしょうか。次にその対策をまとめてみます。
修理費は保険で補償してもらう
火災保険に入っている場合、空き巣が壊した窓やドアの修理費を保険で補償してもらうことができます。家が入っている火災保険を確認して、適応となるのであれば保険会社に連絡しましょう。
ちなみにセコムやアルソックなどのホームセキュリティサービスを利用していると、家が被害にあった場合、現金や家財の盗難や建物の損害を修復するための費用を警備会社が補償してくれます。
精神的なダメージは早めの対応を
犯人が侵入したことへの恐怖感は止むことがなく、むしろ日々増幅していきます。それを完全に消し去ることは難しいかもしれませんが、早めに対策すれば軽減するかもしれません。
具体的な方法としては家具を買い替えたり、クリーニングサービスを利用してきれいにしてもらうことが挙げられます。精神的ダメージが強い場合には心療内科や精神科を受診して専門のカウンセリングを受けましょう。
犯人の顔を見たり見られた場合は、襲われる可能性もあるので引っ越しすることも検討しましょう。
盗聴器を探してもらう
盗難の疑いがある、もしくは盗難されている恐怖感がある場合には専門の業者に頼んで盗聴器があるかチェックしてもらいましょう。
銀行の印鑑は念のため変更を
銀行印は念のため変更しておきましょう。あと銀行印と通帳を同じ場所に保管するのは危険ですので、分けて保管するようにしましょう。
家の防犯を強化する
さきほど引っ越しするのもひとつの手だとお伝えしましたが、仕事や家庭、金銭的にも引っ越しできない人もいるでしょう。もしの家に住み続けるのであれば、防犯対策は必ずしましょう。
具体的には
- 鍵がひとつならツーロックにする。
- セキュリティ性能の高い鍵に替える。
- 窓に補助錠を必ずつける。
- 窓に面格子やシャッターをつける。
- 窓に割られにくい防犯フィルムを貼り付ける。
- 少しの外出でも必ず窓を閉め、鍵をかける。
- ホームセキュリティを導入する。
など、まずは侵入されにくいされにくい環境を作ることが大事です。