強盗の検挙率をご存じですか?
日本の強盗の検挙率は高いのですが、被害者にとっては喜ばしいことではないのです。
強盗の検挙率
強盗の検挙率は日本ではどれくらいか想像できますか?
日本の強盗の検挙率は80%弱と高い数字となっています。100件の強盗が行われれば、80件近くは解決するのですからこれは日本の警察の努力の賜物でしょう。
強盗の中でも住宅に押し入る侵入強盗の検挙率も同程度です。
こんな高い数字なので、被害者もハッピーエンドで安堵の瞬間を迎えていると思いきや、実はそうでもない事情があるのです。
スポンサーリンク強盗被害の裏側
強盗が警察に捕まっても喜べない理由は3つあります。
盗られた物が返ってくる可能性が低い
たとえば自宅から通帳や銀行印、クレジットカード、キャッシュカード、そして現金が盗まれたとしましょう。
現金はそのまま使いますが、足がつかないために通帳や印鑑、クレジットカード、キャッシュカードなどは破棄したり、燃やしたりします。
ですから盗られたものが返ってくる可能性は低いです。
通帳や印鑑、クレジットカード、キャッシュカードなどを破棄してくれればそれ以後はお金を下ろされたりする問題は起こらないのですが、これらを使って電気代やガス代を引き落としていた場合には変更の手続きをとる必要があります。
これがけっこう面倒です。
また盗られた物の中に、思い出の品やアンティークな物があっても返ってこないかもしれませんので、それも困りますよね。
犯人に損害賠償を請求しても支払えない可能性が高い
もしお金を盗まれたら、強盗犯に民事訴訟で損害賠償を請求できます。
ただし強盗犯は払わないことがほとんどです。なぜなら強盗に入るような奴はお金を持っていないからです。ですから正確には「払えない」のです。
盗んだお金はお酒やギャンブルで散財してしまっていますから、手元にお金が残っていることはないでしょう。
裁判費用のことも考えると、訴え損になるかもしれませんね。
ケガは補償されるが・・・
もし強盗犯におそわれて重傷を負った場合、日本では犯罪被害給付制度という制度があり、ある程度の治療費や障害に対する補償はしてくれます。
ただし金額もそれほど大きなものではありませんし、元気なときの身体が返ってくるわけではありません。やっぱり身体が大事ですからねぇ。
スポンサーリンクまとめ
強盗の検挙率と被害の裏側についてお伝えしてきました。
強盗の検挙率が高くて警察に捕まっても、被害に遭った人たちが素直に喜べるわけではありません。盗られた物は戻ってきませんし、被害で被った傷が治るわけでもないからです。
強盗の認知件数は年々減っているものの、まだまだ年間1000件近く発生しています。強盗に遭わないように自分の身を守ることが大切です。