空き巣などの侵入窃盗で一番大事なことは、空き巣に「この家は防犯対策がしっかりしてるからやめとこう」思わせることです。
大事なことなのでもう一度いいますが、とにかく空き巣に侵入するチャンスを与えないことが理想的な防犯といえます。
こちらでは『空き巣があきらめる家』と題して、空き巣が嫌がる家の特徴をまとめていきます。
空き巣被害は盗られるものだけじゃない!
先にお伝えしておきますが、空き巣被害とは何かを盗まれることだけを指しません。何も盗まれなくても被害が発生する場合もあります。
あやママが疑問に思うのも無理ありません。だって何も盗まれていないのですから、被害はゼロのはずです。
でもよく考えてみてください。もし空き巣が侵入して何も盗らずに逃走したとしましょう。そのとき侵入口となったドアや窓はどうなっていますか?
ドアから侵入したのであればドアは破壊されているでしょう。また窓から侵入したのであれば窓ガラスは割られているはずです。
玄関ドアが破壊された場合の交換費用は、一般的な玄関ドアでも玄関ドア本体に取付費用、撤去費用が加わると20万円程度、断熱性能、防犯性能が高いものであれば30万円近くします。
窓ガラスの交換費用もそんなに安くはないですよね。縦横90cmの窓ガラス1枚で1.5万円程度、リビングのある大きな窓(掃き出し窓)だと1枚で2.5万円くらいします。
被害ははそれだけで終わりません。不審者が家に侵入したという事実は家に住む人の気持ちをナーバスにさせます。だって自分が知らないときに土足で入られて家の中を物色されたと考えたら、あんまりいい気はしないですよね。
ひどい場合はそれがトラウマとなって引っ越しするケースもあるほどで、ドアやマドラスの交換費用よりも深刻かもしれません。
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だから何かを盗られる前に、空き巣被害に遭わないことが防犯の理想だと最初に2回もお伝えしたのです。
スポンサーリンク空き巣は下見を繰り返す慎重派ってご存知ですか?
このブログでは何度かお伝えしていますが、空き巣は慎重派が多いです。
- 空き巣:読んで字のごとく留守で空いている家に侵入して金品を盗む。
- 泥棒:人がいる家にいるにも関わらず侵入して金品を盗む。例:2階で就寝中に1階のリビングに侵入して金品を盗む。
- 強盗:威嚇や暴力で相手から金品を奪う。家に侵入してくる強盗を「押し入り強盗」と呼ぶ。
ですから慎重派の空き巣は侵入する家に狙いをつけるために、入念な下見を行うといわれています。
自分で歩き回る以外にも、電話をかけたり、インターホンを押して在宅確認をする場合もあります。
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空き巣が犯行を諦める家ってどんな家?
空き巣が下見を行ったときに防犯能力が高いと思わせられるかどうかで、空き巣被害を回避できるかどうかが決まります。
スポンサーリンク防犯能力が高い家だと思わせる大事なポイントは?
ではどのような家が防犯能力(性能)が高い家だと思わせることができるのでしょうか。
ここでのポイントはずばり一見して思わせることができるかどうかです。実際の防犯能力はそりゃあった方がいいのですが、それよりも見かけが大事。
家の防犯でいうと、プロレスラーの例のようにパッと見ただけで「この家は防犯能力が高そう」って思わせることが大事です。
もしかしたらこっそりいろんな防犯対策をしているかもしれませんが、そんなことよりもまずははったりで空き巣を威圧できれば成功といえるでしょう。
一見して防犯能力が高いと思われる家の特徴
では実際にどんな家なら一見して防犯対策がしっかりしてそうと思わせることができるのでしょうか。
一見して防犯能力が高いかどうかを示すものとして、最強なのはホームセキュリティのステッカーです。警備会社のステッカーが玄関ドア付近や表通りから見える窓に貼られていると、かなりの確率で空き巣は避けてくれます。
空き巣は慎重派が多いので、できるだけリスクが低い家を選びます。ホームセキュリティを設置していると、家は留守でも警備員が駆けつけてくるので、空き巣にとっては厄介なのです。
以前セコムの人に聞いた話では、セコムを契約してる家の右隣に空き巣が入って、空き巣は契約者の家の裏庭を通って、左隣りの家でも空き巣を繰り返して逃走したそうです。ホームセキュリティを設置している家だけ避けて通るってよっぽど嫌だったんでしょうね。
たとえば、
- 防犯カメラが設置されているかどうか
- カメラ付きのインターホンかどうか
- 1階の窓に面格子やシャッターが設置されているかどうか
- 死角となる場所にドアや窓がないか
なんかも防犯能力の高さを一見して示します。
ダミーカメラは本物に近いものを選ぶことと、コード類がそれっぽく壁に埋められていることも大事ですね。
あと小さいことですが、カメラ付きのインターホンであれば、インターホンを押して留守かどうか確認するときに顔を見られる可能性があるので、空き巣にとったらちょっと嫌なことです。
1階の窓に面格子が設置されているかどうかも重要。面格子は意外ともろいので、侵入を確実に防げるものではないのですが、設置していることに意味があるのです。
スポンサーリンク空き巣を近づけさせないためにチェックすべき+αのポイント
ホームセキュリティや防犯カメラ以外にも空き巣に「この家を狙うのはやめておこう」と思わせる見た目のポイントはいくつかあります。
たとえば、
- 防犯砂利が家の周囲に敷かれている
- 日中はシャッターが開いてレースのカーテンで中が見えない状態になっている
- 郵便ポストに郵便物や新聞が溜まっているか
- 高い壁で囲まれているかどうか
などをチェックしてみるといいでしょう。
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日中にシャッターが開いているということは、人が家の中にいる=留守にしていないことを表します。空き巣は留守がちな家を狙うので家にいることはそれだけで意味があります。
高い壁やフェンスが家の周囲にあると、侵入されないという意味では効果はありますが、いざ侵入されてしまうと窓を割って侵入しようとするのが外部から全く見えません。こうなると空き巣のやりたい放題になってしまいます。
日本でも古い家だと高い土壁に囲まれていることがあると思いますが、そういう家は要注意です。
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空き巣があきらめる家・まとめ
最後にこのページのまとめです。
- 空き巣は侵入させないんじゃなくて、近寄らせないのが理想の防犯。
- 空き巣は犯行の前に下見をして狙いを定める。
- 空き巣に狙われないためには一見して防犯能力の高さを示すことが重要。
- ホームセキュリティは空き巣の天敵ともいえるので効果大。
- ホームセキュリティや防犯カメラ以外にも見た目の防犯能力を高めるポイントはある。
みなさんの家はどうでしょうか?空き巣が嫌がる外観になっているでしょうか。
この機会に一度チェックしてみてはいかがでしょうか。